「応援したくなる企業」の時代:売り込まないで「売る」方法は?に答えてくれる本の紹介
*この記事は2014年10月17日に書かれたものを、2019年2月6日に内容を編集して更新しています。
今回ご紹介する本は、多業種に関わるマーケティングの大手広告代理店博報堂だからこそわかる、市場について書かれている本です。
「応援したくなる企業の時代」 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか
企業向けに書かれた本なのですが、個人事業やスモールビジネスのわたしたちにも、ヒントがたくさん詰まった本でした!
あおったり、売り込みをしたくない!
「売らない」で「売る」には、どうしたら良いの?
そんな疑問に答えてくれる内容です。
でも、いわゆるノウハウ本ではありません。本の帯に書かれているのは・・・
・「ターゲットにモノを売る」というまちがい
・「差別化のポイントはどこ?」という不見識
・「ニーズはなんだ?」と問うあやまち
・「勘でものをいうな」がもたらす損失
・「どんなアウトプットが得られるんだ?」と問う不利益
・「下から意見が出ない」という勘ちがい
・「仕事にプライベートをもち込むな」という非常識
これら7つのことをすべて疑い、真逆の発想でビジネスを構築するという内容です。
わたしたちにも関係することをピックアップしてみました。
マーケティング用語は軍事用語?
マーケティングの用語には、そもそも軍事用語である言葉が使われることが多々あります。
例えば「ターゲット」や「戦略」という言葉。
この本の中でも、これらの言葉は今の時代にそぐわない言い方と言っています。
ターゲット = ファン
戦略 = 中長期的な方針や計画
よく使われる言葉ですが、そもそもお客様はわたしたちの「敵」ではありませんよね。
便利だし伝わるので「ターゲット」は使っていくと思いますが、「敵ではない」ことはしっかりと認識しておかないといけませんね。
応援されるために大切な3つのヒント
応援したくなる、応援されやすい企業や会社とはどんな会社なのか?なぜ、応援されることが大切なのか?
この本のなかで、そのヒントを3つ見つけました。
・「モノを売る」発想から「仲間を広げて行く」発想へ転換すること。
・未来のお客様の「こうなりたい」と、会社の「ビジョン」が一致していること。
・未来のお客様とコミュニケーションしながら商品やサービスに磨きをかけていくこと。
少々抽象的な印象の言葉なので、これを具体的にどうするか?ということを考えなければ。
これ、大企業よりも私たちのような小規模、個人事業の方がやりやすそうですね。(多分)
大手広告代理店のマーケティングの目線を知ることができる、とても良書でした。
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