2億円損する専業主婦?専業主婦の肩身が狭い今日この頃に関して思うこと。

世の中「多様性」と言いながら、専業主婦には厳しい目を向けている気がするのは、私自身が専業主婦を長く続けてきたからかもしれない。今対象になっている専業主婦は30代くらいの若い層だろうけれど。

私の時代は専業主婦は珍しくなく、子どもができると育児に追われて社会に出たいとか云々は一旦忘れるというか、考える暇がなくて暇ができた時はキャリアが分断されてしまっていた。働くにしてもハードルがめちゃくちゃ高かったのであきらめちゃったわけで、熱を持って「働きたい!」と思っていなかったんだと思う。

そういえば、私が出産する前だったかアグネスチャンが子連れ出勤して林真理子とすったもんだしてワイドショーが賑わっていた時もあった。ただただ私は「アグネスすげー。」と思っていたけど、時代は流れて子連れ出勤OKの会社や時短勤務が珍しくない現在、アグネスの行動は偉大だったな!と感心してしまう。

老後2,000万円問題の時、「ずっと働いていれば不安は軽減する」とFPの友人に言われて「そうだな!」と膝打ちしたものだが、ではと仕事を探したところで、特別な専門知識のない50代女性向けの求人といえば「清掃員、介護員、テレアポ」がテッパン。職種は選べない状況だ。

最近ではこんな本も売れているみたい。

どんなことが書いてあるか想像しつつ、その答え合わせとしてレビューに目を通してみると、「よく言ってくれた派」と「腑に落ちない派」に分かれている。

元バリキャリの人のレビューが興味深いので一部抜粋してみます。

空き時間に何か物を売ったり?作ったり?家族のお世話をしたりするし公共の役に立っている専業主婦は多いですよ。
専業主婦のひとは 歩道際に花を植えたり、逃げた猫を見つけてくれたり、スーパーの激安店を教えてくれるし、お隣の子供を短時間でも見ていてくれたり、転んだお年寄りの為にタクシーを呼んでくれたり、色々金銭的に換算できないいい仕事をしてくれてます。
世の中銭銭行っていると今に日本全国ギスギスして 台風の避難所にホームレスを入れないで追い出すような立派な国づくりが出来上がるでしょ。
ほうっといても 暇すぎてSNSでサークルを作ってパーティーやセミナーを主催し、大金を受け取っている主婦がたくさんいます。 こんまりさんみたいな主婦は大切にしないとね。

引用元:https://amzn.to/2SWi1Rv(Amazonレビュー)

 

冒頭で、仕事をしたくても職種は選べない状況と書いたが、このレビューにもあるように「私も稼ぎたい」と思えば時間を使って何か売ったり教えたりもできる。中には、お茶会開いて情報商材売ったりネットワークビジネスに足突っ込んで荒稼ぎという主婦だって昔から存在するわけで。

普通の専業主婦業は無給だから「損する」という言葉を使われちゃうのかな。専業主婦のお給料が話題になるけど、事故に遭った場合の休業損害として専業主婦は女性全体の平均年収を基礎として請求できる(弁護士が使えるテーブル)んですよね。主婦の仕事内容と同様の家政婦や保母さんだって無給じゃないんだし、専業主婦は世間が思うほど心身ともに楽ではないですよ。

こんな記事もあってね。

「専業主婦バッシング」が、日本社会のブラック化につながってしまう理由

意外な結末ではあったが下記引用部分は、日々「仕事・家事・育児」に翻弄している女性たちの心に刺さるかもしれない。

待機児童問題や、「ワンオペ育児」なんて言葉があるように、女性が家事や育児をしながら働くことができる「環境」は整っていない。

にもかかわらず、「女性の活躍」という美辞麗句で、母親たちを半ば強制的に社会へと送り出している。「環境」が整っていないのだから当然、心身を病む母親もあらわれる。先ほどの外国人労働者と同様で、「使い捨ての労働力」が増えるだけなので、経営者側は賃金や待遇を改善する理由が見当たらない。つまり、ブラック企業が肥えるだけなのだ。

環境整備をしないくせに、「働かないのはおかしい」「怠けてる」と罪悪感を植えつけて、明らかに子育てや家事の足を引っ張るブラック労働に就かせようとする。この“無言の圧力”こそが、世の専業主婦の皆さんが感じている「生きづらさ」の正体なのだ。

引用元:https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1812/18/news033_6.html

 

2年前の記事だけど、今も状況は全然変わってないのではないか。2億円損するよって言われても、子どもや要介護の親を抱えて働くのは協力的な夫がいても大変だ。

専業主婦未経験の人や子育てや介護をしながら働いた経験がない人がいくら正論をぶつけてきても、私は素直に受け止められない。エビデンスを突きつけられて「ほらね、専業主婦は損するよ。」「夫が働けなくなったらどうする?」と詰め寄られても家庭や個人にはそれぞれ見えない、見せない事情もあるんだし。

「外で働きたい。経済的に自立していたい。」っていう人が「専業主婦でいろ。」と言われると辛いと思うのと同様に、「家にいたい。働くの嫌い。2億円損しても専業主婦でいたい。」っていう人が、夫に「外で働け。」って言われたら辛いと思うのよね。

ブログを書いてる人

sophia
sophiaWebプロデューサー、コンサルタント
ウェブの仕事をしています。
生まれも育ちも東京下町の50代。2010年に長い長い専業主婦時代を経て起業。マーケティングとテニスとチョコレートが好き。
SDGsと北欧が気になる今日この頃。