プロに求めるものは?ファッション系起業家について思うこと

「10年後、20年後に消える仕事、残る仕事」という話題で持ちきりですが。

人工知能(AI)はどんどん発達しているようなので、10年待たなくても消える仕事が出てくるでしょうね。

先日「パーソナルスタイリング」というのを初めて体験しまして、そこで確信したのは、パーソナルスタイリストと名乗ることは誰にでもできるけど、AIに勝てるプロは少ない、ということ。

そして、最終的に出来上がったスタイリングはもちろん、「プロを育成するってこういうことか」ということを間近に、そしてリアルに、ガチで体験したのだ。

ファッション系の起業家(女性)ってホント多い

かつて、ファッションについては「40歳を過ぎたら自分の好きな服を着てはいけない件」で語ったことがある。

今回スタイリングしていただいたのは、上記記事にも登場するファッションレスキュー代表政近準子さんとスタッフの方々。そして、政近さんの元でスタイリングを学ぶ教え子さんたちからだ。

今、パーソナルスタイリストと名乗る人は山ほどいる。イメージコンサルタントという肩書きも同様。これらは定義が曖昧で素人かプロの見分けがつかない。

まずは、ファッション系の仕事(?)をしている人たちを、独断と偏見で以下の3パターンに分けてみた。

①アメブロやインスタに多いプチプラコーデの人

SNSで「今日のコーデ」を投稿し、「おしゃれな人」と認定され、「お買い物同行」というメニューを作り、活動している人。プチプラファッションの提案が多く、30歳前後のママ系が多い。

②ディプロマや資格を取った人

協会や団体(スタイリスト、イメージコンサル、カラーアナリスト等)で資格を取得し、活動している人。40歳以上の元主婦が目立つ。

③イメージコンサルタント(ってなんだ?)

こちらもディプロマや資格制度があるようだ。服だけではなく、ヘアメイクなんかもやるみたい。トータルで「なりたいわたし」に近づけるということでしょうかね?

「ただの専業主婦だったわたしが・・・」というストーリーで自分をブランディングしている個人もいる。

本物のプロはどこにいるのか?

「プロです」と名乗るのは自由。でも本当のプロはお客様が決めるのではないか?

個人的には上記の人たちにお金を出してサービスを受けようと思ったことは一度もない。

なぜならば、わたしの要望に答えてくれそうにないからだ。なぜそう思うのかというと、ぶっちゃけ「わたしのお眼鏡に叶わない」から。

ホント「どの口が言う」だが、お客とはそういうもんだ。お客は勝手でわがままなのだ。だから「わたしの要望」に答えてくれるのがプロなのだ。

テクニックや方法ならコンピューターや人工知能で十分。現に「似合う色診断」「パーソナルカラー診断」で検索すれば、アプリやチェック項目で自動的に自分に似合う色を出してくれるサイトがたくさんある。

何枚もの色見本の布ををお客様の胸元に当てることをしなくても、お客様はすでに自分の似合う色を知っている。

では、お客様は本当はどうして欲しいのか?

これに応えるのに、「ファッションだったら自分の方が知ってる」なんていううがった見方では到底知ることはできないのである。

そういう意味ではファッソンレスキューの政近さんは、プロ中のプロと言えるだろう。なぜなら。

プロのパーソナルスタイリストとは?

冒頭で書いた通り、友人でもあり尊敬する経営者でもあるファッションレスキュー代表政近準子さんのお招きを受け、PSJ(パーソナルスタイリストジャパン)17期生の講義へ参加し、プロのパーソナルスタイリストはこうして生まれるのだということを知るのである。

講義の中で、まだ勉強中の生徒さんのスタイリングに、わたしは結構厳しいダメ出しをした。(鬼)

「自分が着て来た服を否定されたような気がしました。」
「服感がない(部屋着っぽい)」
「がんばってる感じでおしゃれじゃない」

など。すんません(汗)

わたしの率直な感想を受けて、政近さんがおっしゃったのは以下のようなことだったと記憶している。

プロとしてお客様の選択が「間違って」いたとしても、それを否定するようなことはしてはいけない。それは「押し付け」でしかない。

お客様にはその服を選んだ理由がある。気持ちがある。それをなぜ聴かないのか。それをせずにスタイリングなんてできない。

そしてこんなことも。

なぜ質問しない?質問力を養いなさい。

なぜメモを取らない?今すごく大事なことをおっしゃってるのに。そんな姿勢では到底プロになれないし、選ばれない。やる気がないならやめなさい。

ガチである。一見ファッションとは関係ないと思われるかもしれないが、こういうことができなければプロとして認められないというのは、どんな職業でも同じである。

わたしが率直な意見を言ったのは、彼らが学んでいる立場だから。まだプロではないからだ。

もし、お金を払っても満足できない、納得できない結果だったら?わたしは何も言わずに、もう二度とその人を頼まないし、友だちにも勧めない。

本当のプロにお金を払いたい

ファッションレスキューは、一般的なファッション理論に加え、政近さんが長年のご経験から構築してきたファッション理論やメソッドを徹底的に叩き込まれる。

お客様にとことん寄り添ったヒアリングを重視し、想像力を働かせ、お客様の期待以上のものを提案するということに徹底している。

印象的なのは、ファッションの専門家である自分の知識や意見や経験を出す前に、目の前のお客様がどうなりたいのか?どうしたいのか?という「気持ち」を一番に考えるということを、厳しくレクチャーされていたことだ。

そう、「厳しく」。

政近さんのガチ授業をまじかで見ていて、「自分の押し付けなんてお客様には必要ない。」ことがわかり、わたしも気合が入った。

ファッションレスキュー。そして政近準子氏。真似するのは至難の技というか無理だろうなあ。ファッションを学ぶならここしかないだろうなあ。

わたしの気持ちにぴったりと寄り添った、自分では到底思いつかないようなコーディネートを提案してくれた、感動の一日だった。

 

 

そもそも、なぜ講義に出ることになったかというと、こちらのチャリティーバッグをヤフオクでゲットしたのが始まり。

政近さんデザイン&ハンドメイドの、「世界でたった一つのトートバッグに合うコーディネート」というテーマの特別授業だったのだ。

政近さん直々にスタイリングしてくださるなんて!!フリンジの長さもわたしにぴったりにしてもらって上機嫌。

わたしが選んだブラウスにダメ出しをせずにもっと素敵になるように工夫し、到底思いつかないような提案をしてくれ、笑顔になるスタイリング。これがプロの仕事。

 

ファッションレスキュー政近さん、スタッフの方々、パーソナルスタイリストジャパン(PSJ)17期生のみなさんと記念写真。

わたし自身、様々な学びと視点をいただいた時間だった。ファッションレスキューのみなさん、どうもありがとうございました!

 

参考サイト:
プロのパーソナルスタイリストを育て、個人でもプロのスタイリングを受けられるファッションレスキュー

ばらをテーマにしたアートでチャリティイベントを開催し、開発途上国の子ども達の教育支援を行うROSES.